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2012.12/18 [Tue]
「砂漠の泉」 あらすじと感想 ソン・イルグク主演
[ソン・イルグク] ブログ村キーワード
「砂漠の泉」全3話 あらすじと感想
出 演
ソン・イルグク、チャン・シニョン
MBC┃3部作┃韓国放送日2003年12月17日~12月19日
<あらすじ> (ネタバレ注意)
7歳の時、ギヒョンはある事件からサックスフォン奏者だった父親を亡くし、父の友人であるラジオ店の主人のもとに育つ。カフェでサックスを演奏しながら専門学校に通っている時、結婚式会場から花嫁姿で逃げてきたイニと関わり、サックスを質屋に売られてしまう。父の唯一の形見であったサックスを返してもらおうとイニを訪ねると、アナウンサーになる勉強をするための彼女の学費のカタになっていたことを知る。謝罪し夢をあきらめて担保のサックスを取り戻しに行こうとするイニに、意外にもギヒョンは出世払いでいいから勉強を続けるよう促すのだった。それからというもの、毎月のように学校でのイニの記録を綴った文が届くようになり、精一杯の誠意を示すイニに、ギヒョンは好意をいだくようになる。
それから三年後、放送局の筆記試験会場でイニと再会したギヒョンはイニにサックスを返してもらい、共に放送局で働き、恋仲になる。
しかし、あるいきさつからイニが世話になっていた下宿先の主でもあるスンモとスンモの父ヨンジンはそれが許せない。ギヒョンもまた偶然目にしたヨンジンの手首の傷から、幼い時の父の死の記憶に刻まれていた、憎むべき仇がヨンジンであると認識する。
なんという運命の悪戯か、イニを愛しているスンモはギヒョン達の働く放送局の監督官で 、その父ヨンジンはイニの父を検挙しようとして目撃者のギヒョンの父を殺した張本人であった。言わば日本軍のスパイで秘密警察であったヨンジンは、イニの父が独立解放軍を支援する筈だった軍資金を横領し、事業を興して成功し現在はレコード会社の社長という地位を築いていたのだ。
そうとは知らず、身元を引き受けてくれ、勉強を続けさせてくれたスンモ親子への義理とギヒョンへの愛のはざまで葛藤するイニ。しかしギヒョンとの愛を貫き将来を誓い合った矢先、ギヒョンは放送局をクビにされ、遠い日本の労役場に送られてしまう。北海道の炭鉱で働くギヒョンをなんとか訪ねたイニは、坑道爆発を装った大事故の現場を目の当たりにし、泣く泣くギヒョンの死を受け入れる。
しかし、ギヒョンは生きていた。炭鉱を抜け出て草の根をかじり生き伸び、なんとか祖国へ帰りついたギヒョンが目にした事実は、スンモの家に嫁いだ、愛するイニの姿だった。
衝撃的な再会を果たしながら、愛を捨てきれないふたり。それは運命であった。
政局が一変し、ギヒョンに父の復讐を果たす機会が巡ってくる。ひとつひとつ剥がれ始めたヨンジンの裏の顔と過去の悪行もやがてギヒョンとイニの知るところとなる。
解放後、状況が不利になるとヨンジンは米軍政とイ.スンマン政権にすりより、素早く財産を取り戻す。しかし、イニの父ビョンフによってスパイであった過去が暴露されそうになると、彼を暗殺しようとする。その為に、妻をかばう息子スンモとも対立し、その手で最愛の息子を撃ってしまうという、人生最大のツケを払うことになるのだ。
数年後、故郷に帰り静かな農村で、やがて生まれてくる二人の子供の宿った体をいたわりつつ、睦まじく暮らすふたりの姿がそこにあった。
<感想>
★★★★
限りなく五ツ星に近い四ツ星です。
思ったより、日帝時代の作品にありがちな、政治的、思想的な臭さはなく、放送局で生きる人達の時代の趨勢に翻弄された生きざまや葛藤、また純愛とは何かをメインテーマに据えていた作品のように思う。
日本の統治下にあって、大衆音楽やラジオ放送の果たした役割は、一縷の光明を見い出すエモーショナルなオアシス的存在だった。
その”放送”という要素を軸に絡めて、時代に翻弄された親と子の葛藤、恋人たちの葛藤を、現代の私達に投げかけたヒューマンドラマであると自分的には感じた。
タイトルテーマでもある泉とは、放送に望みを託した当時の若者の希望であり、劣悪な環境でも耐え抜くギヒョンを支えたイニの愛であった。
ドラマの中で描かれている、日、米で好まれていた当時の大衆芸能文化の趣向や、北海道の炭鉱での生活の様子なども感慨深い。
評価の星がひとつだけ減ったのは、放送局を舞台にしていながら音楽がイマイチで、歌手の歌がヘタなのと、それをいかにも口パクしている女優さんの演技がイタかったことと、放送が主軸の筈なのに、ラスト(第三話)の二人の選択と括りが一寸浮いてしまったように感じられたことだろうか。
けれど、見て後悔は決してしない、深く、彫りの深い作品に仕上がっていると思う。
また、若い時のソン・イルグクさんが眩しいくらいに美しい。それだけでもファン必見だと思うが、概してアクションスターのイメージが定着しているイルグクssiの、内面をえぐり出すような深く静かな表現力と、溢れだすような情熱が、何より視聴者の胸に感動を呼ぶ要因ではないかと考えている。
美雨
❤画像あらかると❤
若いイルグクさんがはじけるばかりに眩しい 砂漠の泉、大好きです。
(>ω<)ポチに感謝デス♪
「砂漠の泉」全3話 あらすじと感想
出 演
ソン・イルグク、チャン・シニョン
MBC┃3部作┃韓国放送日2003年12月17日~12月19日
<あらすじ> (ネタバレ注意)
7歳の時、ギヒョンはある事件からサックスフォン奏者だった父親を亡くし、父の友人であるラジオ店の主人のもとに育つ。カフェでサックスを演奏しながら専門学校に通っている時、結婚式会場から花嫁姿で逃げてきたイニと関わり、サックスを質屋に売られてしまう。父の唯一の形見であったサックスを返してもらおうとイニを訪ねると、アナウンサーになる勉強をするための彼女の学費のカタになっていたことを知る。謝罪し夢をあきらめて担保のサックスを取り戻しに行こうとするイニに、意外にもギヒョンは出世払いでいいから勉強を続けるよう促すのだった。それからというもの、毎月のように学校でのイニの記録を綴った文が届くようになり、精一杯の誠意を示すイニに、ギヒョンは好意をいだくようになる。
それから三年後、放送局の筆記試験会場でイニと再会したギヒョンはイニにサックスを返してもらい、共に放送局で働き、恋仲になる。
しかし、あるいきさつからイニが世話になっていた下宿先の主でもあるスンモとスンモの父ヨンジンはそれが許せない。ギヒョンもまた偶然目にしたヨンジンの手首の傷から、幼い時の父の死の記憶に刻まれていた、憎むべき仇がヨンジンであると認識する。
なんという運命の悪戯か、イニを愛しているスンモはギヒョン達の働く放送局の監督官で 、その父ヨンジンはイニの父を検挙しようとして目撃者のギヒョンの父を殺した張本人であった。言わば日本軍のスパイで秘密警察であったヨンジンは、イニの父が独立解放軍を支援する筈だった軍資金を横領し、事業を興して成功し現在はレコード会社の社長という地位を築いていたのだ。
そうとは知らず、身元を引き受けてくれ、勉強を続けさせてくれたスンモ親子への義理とギヒョンへの愛のはざまで葛藤するイニ。しかしギヒョンとの愛を貫き将来を誓い合った矢先、ギヒョンは放送局をクビにされ、遠い日本の労役場に送られてしまう。北海道の炭鉱で働くギヒョンをなんとか訪ねたイニは、坑道爆発を装った大事故の現場を目の当たりにし、泣く泣くギヒョンの死を受け入れる。
しかし、ギヒョンは生きていた。炭鉱を抜け出て草の根をかじり生き伸び、なんとか祖国へ帰りついたギヒョンが目にした事実は、スンモの家に嫁いだ、愛するイニの姿だった。
衝撃的な再会を果たしながら、愛を捨てきれないふたり。それは運命であった。
政局が一変し、ギヒョンに父の復讐を果たす機会が巡ってくる。ひとつひとつ剥がれ始めたヨンジンの裏の顔と過去の悪行もやがてギヒョンとイニの知るところとなる。
解放後、状況が不利になるとヨンジンは米軍政とイ.スンマン政権にすりより、素早く財産を取り戻す。しかし、イニの父ビョンフによってスパイであった過去が暴露されそうになると、彼を暗殺しようとする。その為に、妻をかばう息子スンモとも対立し、その手で最愛の息子を撃ってしまうという、人生最大のツケを払うことになるのだ。
数年後、故郷に帰り静かな農村で、やがて生まれてくる二人の子供の宿った体をいたわりつつ、睦まじく暮らすふたりの姿がそこにあった。
<感想>
★★★★
限りなく五ツ星に近い四ツ星です。
思ったより、日帝時代の作品にありがちな、政治的、思想的な臭さはなく、放送局で生きる人達の時代の趨勢に翻弄された生きざまや葛藤、また純愛とは何かをメインテーマに据えていた作品のように思う。
日本の統治下にあって、大衆音楽やラジオ放送の果たした役割は、一縷の光明を見い出すエモーショナルなオアシス的存在だった。
その”放送”という要素を軸に絡めて、時代に翻弄された親と子の葛藤、恋人たちの葛藤を、現代の私達に投げかけたヒューマンドラマであると自分的には感じた。
タイトルテーマでもある泉とは、放送に望みを託した当時の若者の希望であり、劣悪な環境でも耐え抜くギヒョンを支えたイニの愛であった。
ドラマの中で描かれている、日、米で好まれていた当時の大衆芸能文化の趣向や、北海道の炭鉱での生活の様子なども感慨深い。
評価の星がひとつだけ減ったのは、放送局を舞台にしていながら音楽がイマイチで、歌手の歌がヘタなのと、それをいかにも口パクしている女優さんの演技がイタかったことと、放送が主軸の筈なのに、ラスト(第三話)の二人の選択と括りが一寸浮いてしまったように感じられたことだろうか。
けれど、見て後悔は決してしない、深く、彫りの深い作品に仕上がっていると思う。
また、若い時のソン・イルグクさんが眩しいくらいに美しい。それだけでもファン必見だと思うが、概してアクションスターのイメージが定着しているイルグクssiの、内面をえぐり出すような深く静かな表現力と、溢れだすような情熱が、何より視聴者の胸に感動を呼ぶ要因ではないかと考えている。
美雨
❤画像あらかると❤
若いイルグクさんがはじけるばかりに眩しい 砂漠の泉、大好きです。
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sunnylakeさま
ポエム&ミュージック・・・音楽と半々なのでしょうか。。
自分の歌を、子や孫の代まで、記録にして残しておけるのって、素敵なことだと思いました。
砂漠の泉も、前半は特に放送界や大衆音楽がテーマになっているのですが、どんな時代でも音楽って若い世代の心を惹きつける力があるようです。イルグクさんの吹くサックスフォンも素敵でした。^^
出来れば音楽ぜんぶ差し替えなしのオリジナルで聴きたいものです(>_<)
コメントありがとうございました。